親御さんのスマホアプリをすっきり管理 ~インストール・削除・アップデートのコツと地域で聞ける場所~
ご両親がスマートフォンを使われる中で、「いつの間にか不要なアプリが増えている」「どうやってアプリを入れたらいいか分からない」「アップデートのお知らせが消せない」といったお悩みをお持ちのご家族は少なくないでしょう。アプリの管理はスマホを安全に、そして快適に使う上で大切な要素です。
この記事では、親御さんがスマホアプリを適切に管理できるようサポートするためのヒントと、困った時に頼れる地域の支援についてご紹介します。
親御さんがつまずきやすいアプリ管理のポイント
スマートフォンにアプリを入れたり、整理したりする操作は、普段から使い慣れている私たちにとっては当たり前でも、高齢のご両親にとっては戸惑うことが多いものです。特に以下のような点でサポートが必要になることがあります。
- 新しいアプリのインストール(入手): どこからアプリを探して、どのようにスマートフォンに入れるのかが分からない。無料か有料か、本当に必要なアプリなのかの見分けがつかない。
- 不要なアプリの削除: 使っていないアプリや、間違えてインストールしたアプリをどうやって消せば良いか分からない。削除することでスマートフォンが軽くなる、安全になるという認識がない場合もあります。
- アプリのアップデート: アプリの更新(アップデート)が必要な理由(機能改善や安全対策)が理解しにくい。どう操作すれば良いか、Wi-Fi環境でのアップデートが推奨される理由などが分からない。
これらの操作を親御さん自身ができるようになると、ご家族のサポート負担が減るだけでなく、親御さん自身がより主体的にスマートフォンを活用できるようになります。
アプリの基本的な操作を教える際のコツ
ご両親にアプリの操作を教える際には、いくつかの点を意識すると伝わりやすくなります。
- ゆっくり、一手順ずつ: 一度に多くの情報を伝えすぎず、一つの操作が終わるごとに確認しながら進めましょう。「まず、このアイコンをタップします」「次に、画面のここを見てください」のように具体的に説明します。
- 同じ言葉を繰り返し使う: 専門用語は避け、分かりやすい言葉で統一します。「インストール」を「アプリを入れる」、「削除」を「アプリを消す」、「アップデート」を「アプリを新しくする(更新する)」など、簡単な表現で伝えましょう。
- メモを活用する: 操作手順を簡単なメモに書いて渡すと、後で見返すことができます。スクリーンショットを撮って、どの画面で何をタップするかを書き添えるのも有効です。
- 一緒に操作する: ご家族が見ている前で、実際に親御さん自身に操作してもらいましょう。間違えてもすぐに修正できる安心感があり、成功体験を積みやすくなります。
- ホーム画面を整理する: よく使うアプリだけをホーム画面に置き、フォルダ分けなどを活用して整理すると、アプリが見つけやすくなります。不要なアプリは思い切って削除を検討しましょう。
困った時に頼れる地域の相談先・支援
ご家族だけでのサポートが難しい場合や、親御さん自身が他の人から教わりたいという場合は、地域のIT支援や相談窓口を活用するのが良い方法です。
- 高齢者向けのIT教室・スマホ教室: アプリのインストールやアップデート、不要なアプリの削除など、基本的なスマートフォンの操作方法を丁寧に教えてくれる教室があります。単発の講座や、特定のテーマに絞った講座など、様々な形式があります。地域の自治体や社会福祉協議会、NPOなどが開催していることが多いです。
- 地域のIT相談窓口: 自治体や市民活動団体などが、高齢者向けのIT相談窓口を設けている場合があります。スマートフォンの操作方法や困りごとについて、個別に相談に乗ってくれます。予約制のことが多いので、事前に確認しましょう。
- シルバー人材センター: 高齢者がITサポートのサービスを提供している場合があります。自宅に来てもらって、マンツーマンで教えてもらうことも可能です。
- 家電量販店・通信キャリアショップ: 購入した店舗や契約しているキャリアのショップでも、基本的な操作に関する相談を受け付けていることがあります。ただし、込み合っている場合や、詳細な内容は対応できない場合もあります。
これらの情報を探す際は、お住まいの市区町村のウェブサイトを確認したり、地域の社会福祉協議会に問い合わせてみたりすると良いでしょう。「高齢者 IT支援」「スマホ教室 ○○市(お住まいの地域名)」といったキーワードでインターネット検索をするのも有効です。
まとめ
親御さんのスマートフォンアプリ管理は、快適で安全なデジタルライフを送るために欠かせません。ご家族がサポートする際には、根気強く、分かりやすい言葉で伝えることが大切です。もしご家族でのサポートが難しければ、地域のIT教室や相談窓口など、外部の支援機関を遠慮なく活用しましょう。
地域には、高齢者のIT活用を応援するための様々な取り組みがあります。これらの情報を上手に利用して、ご両親のデジタルライフを温かく見守り、支えていくことができれば幸いです。